モザンビーク島(Ilha de Mocambique)
モザンビーク島は、ポルトガル領モザンビークの首都がロレンソ・マルケス(現マプート)へ移転するまでの首都であった。また、ポルトガル東アフリカ会社の本拠地でもあった。フランシスコ・ザビエルが日本への往復、ポルトガルから喜望峰を回り、この地で季節風を待った。天草少年使節団もこのルートでローマへ行っている。世界遺産に登録されている歴史ある島、歴史的にはケニアのラム島、タンザニアのザンジバル島並んでアラブ・インド交易で栄えた港町である。これらの島と町の様子はよく似ているが、モザンビーク島は、ポルトガルの影響が強く町並みに表れている。現在は人口約1万4千人の観光と漁業の島だ。写真はポルトガルの詩人 Luis de Camoes。
アプローチと橋
島だからケニアのラム島のようにボートで渡るのかと勝手に考えていたが、3キロに及ぶ橋が架けられている。幅が狭いので、対向車が来た場合、途中に退避帯がありそこですれ違うことになる。
モザンビーク島の歴史
ヴァスコ・ダ・ガマが1498年にこの島へ到達する以前からモザンビーク島はアラブの主要港湾であり、造船所であった。ポルトガルは1507年にこの島に海軍基地を置き、1522年には現在では南半球で最古のヨーロッパ建築といわれるChapel of Nossa Senhora de Baluarteを建設した。16世紀にSt. Sebastiao砦が建設され、ポルトガル東アフリカ会社の首都としてポルトガル人が入植した。オランダが1607年及び1608年にこの島を攻撃したがポルトガルが死守、インドへの拠点として、また、奴隷、香辛料、金の貿易拠点として栄えた。
その後、19世に入り1869年にスエズ運河の開通、それとともにモザンビーク島の地理的な重要性が失われ、首都はロレンソ・マルケス(現マプート)へ移転した。20世紀に入って、モザンビーク島の北にあるナカラ(Nacala)が商業港の役割を担った。
早朝散歩

早朝、6時前にさわやかな海風に誘われるように目が覚めた。朝食は8時と言われていたのでそれまでモザンビーク島早朝散歩をすることにした。両替をする必要もあったので銀行の場所を確認する意味もあった。島の地理はそれほど複雑ではなく、細長い島なので直ぐに横断できる距離だ。何も情報を持ち合わせていなかったので、Bradt Travel Giuideの地図が頼りだった。
早朝散歩2

住民はモザンビーク人、イスラム教徒が多く、早朝のお祈りなのだろうか、モスクらしき建物へ出入りする人を見かけた。町並みは低層、2階建てもあるが平屋も多い。街路に面して外来者を受け付けない石造りの町並が続くが、開いている門をちょっと覗いたら中庭が見えた。その中には生活空間があった。
銀行のATM事件
現地通貨が少なくなったので銀行へ行き、両替をした。ATMがあったのでクレジットカードのキャッシングを利用してみたのだが、これが面倒なことになってしまった。というのは、キャッシングしたつもりだったが紙幣が出てこない。銀行へクレームして再度キャッシングした。銀行の説明によれば紙幣が古く詰まるのだという。マプートではそんなことはないが、やはり地方、流通が異なるようだ。念のため、そのキャッシング証明を後々のことを考えて保管しておいた。帰国したら案の定、二重請求となっていた。クレジットカード会社へクレームして幸い4−5ヵ月かかったが、最終的に現金は戻ってきた。
聖セバスチアーノ要塞 Fort San Sebastiano
モザンビーク島の北端に聖セバスチアーノ要塞がある。ポルトガル植民地時代の16世紀に築かれた砦で、現在もそのまま残えい、砲台が今もインド洋を向いて残っている。廃墟同然なのだが、その後朽ちてはいるが当時のままではないだろうか。貯水槽もそのままのようだ。砦の上を歩くと日差しがまぶしい。白い建物と青いインド洋の反射で帽子がないと日射病にでもなりそうな強い日差しだ。
砲台の横に立ち遠くインド洋を眺める。過去のこの島の栄華はどんなであったのだろうかと思いをめぐらす。かつてフランシスコザビエルはここから季節風を待って長崎へ向かい、そして、天草少年使節団は長崎からこの島を経由してローマへ行ったのだ。
砦の端に南半球で最古のヨーロッパ建築があるという。それは、1952年に建てられたChapel of Nossa Senhora de Baluarteという教会だ。
ポルトガルのコイン
聖セバスチアーノ要塞へ行く途中、子供たちがコインを売りにきた。年号を見ると19世紀から20世紀初頭のものだ。シルバー、シルバーと子供たちが囃し立て、これはxxドル、これはxxドルとモザンビークの通貨でないことを言う。そんなに観光客が多いとも思えないが誰かが教えたのだろうか。出所を聞くとそれは海だという。海岸に落ちていたら海の中から見つけてくるのだそうだ。
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